長男の自閉症 発覚
長男は幼い頃から蛇口から出る水を延々と眺めていたり、単純な動きをする洗車機の玩具(手作り)を触り始めると延々と触っていた。小学校2年になってもあまり言葉が話せなかったり、字も読めなかった。
教えても全然覚えられなかった。
色々調べてみると自閉症の疑いがあるとネットに書いてあったので、まさかとは思ったけど、とりあえず総合病院の精神科へ行ってみた。
先生から色々質問を受けたり、クレヨンで絵を描いたりしてテストしていた。結果がどうなるのか不安の中、緊張しながら様子を見ていた。
しばらくして先生に呼ばれて結果を聞いた。
自閉症だった。
夜中ずっと泣いた。
今まで何も知らずに叱ったりして申し訳なかったって。
自閉症は治るのか?
克服できるのか?
仕事中もずっと考えてた。
僕が死んだらどーなるの?
彼は一人で生きていけるの?
希望と絶望。
そしてまた希望と絶望が繰り返す。
文字が読めるように紙にヒントを書いた宝探しゲームをやったり、楽しく字や言葉を覚えれるように色々やった。
なかなかうまくいかない・・・
学校ではイジメにあっていた。
言葉があまり話せない長男はイジメのことを先生に上手く伝えられず苦しんでいた。
僕も真相を掴むためにいろいろ情報を集め先生に相談した。しかし言葉巧みなイジメっ子は長男が言葉を話せないことをいいことに、上手いこと言って責任を逃れていた。
このままの長男では大人になっても騙され損をする人生を送る。
彼自身を変えなければならないと思った。
長男強化計画がスタートした。
第一段階
まず試しに僕のやってる格闘技をやらせてみた。合わなければすぐやめればいいと思った。
空手や剣道だと地元の子がいるので、避けた。
ちょっと特殊で過激なブラジリアン柔術だけど、
これだったら僕もアドバイスもできる。
これが、いきなり大正解。
道場には長男自ら積極的に通った。
なぜかというと、道場には気の合う仲間がいるからだった。
学校のイジメが辛くても道場に行けば仲間がいる。
道場にいる長男は笑顔だった。
そしてブラジリアン柔術の試合にも出た。
はじめての試合は初戦敗退だったので、すごく泣いていた。
でも彼を慰めてくれる道場の仲間がたくさんにいた。
すごく感動した。
そして小6の時、初めてブラジリアン柔術トーナメントで優勝した!
道場のみんなで記念撮影した^ ^
長男はこんなに嬉しいのは初めてと言っていた。
そういう環境を作ってあげれたのは本当に良かった。
彼は少し変わった。
高校の音楽科ピアノ専攻になった現在も指にリスクがあるにも関わらず、長男はブラジリアン柔術を続けている。
そして小学校の友達と遊ぶようになった。
次回はピアノとの出会い。