目標を持った人間は強い

じいちゃんとピアノの先生の協力の元、長男の高校受験計画が進んでいた。というか月日が経っていた。受験まで残り3ヶ月ちょい。残された時間は少ない。

 

この頃、ふと気付いたことがある。長男が家族と話しているときに気付いたのだが、長男が以前に比べ、話し方が上手くなっていた。3か月前までは、話の内容の前後がなく、それを聞いていた家族の誰かが、いつ?どこで?と聞かないと話の内容がまったくわからなかった。

 

それが、いつ?どこで?何を?をきちんと話せるようになっていた。

 

じいちゃんと口論しながら勉強してるから口が達者になったのか?

 

国語の勉強をしているから? 

 

勉強漬けで脳の回路が変わったのか?

 

気のせいではなく、次男もそれを気付いていた。「最近、兄ちゃん成長したなぁ。いいことだ」と偉そうに言っていた。別にバカにしているわけではない。次男は自分が偉そうで大袈裟なことを言うとみんなが笑うことを知っているからこんなことを言っただけだ。

 

とにかく学科の成績はともかく、勉強によって成長したのだと思う。

生きていく上でとても大切なことを身に付けてくれた。これだけでもすごい収穫だった。

 

学校から帰るとじいちゃんの家に直行。毎日6時間は勉強していた。土日は朝から晩まで。不貞腐れたり目に涙を浮かべたり理解できたときは笑顔になったり。

 

ほんと実家に足向けて寝られないくらい感謝している。

 

毎日毎日、勉強とピアノ。

 

長男は、毎日の勉強でかなり頭が煮え切っていた。頭をクールダウンさせるために週に1度はブラジリアン柔術の道場に通っていた。そして激しい練習をこなし、そのあとは道場の仲間と笑いながら雑談していた。汗を流すとすっきりすると長男は言っていた。

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しかし学校では相変わらずイジメに遭っていた。また暴力的な嫌がらせをたくさん受けていた。

それに「バカがあの高校受験するらしい」教室はその話題で持ちきりだったらしい。(こんな時期に・・・人の事より自分のことを心配しろと思った)

しかし長男は耐えた。

 

同級生から何を言われようが気にしなかった。

 

長男には目標があるからだ。あのたくさんのピアノやいろいろな楽器の中で高校生活を送りたい!長男はそのことで頭の中が一杯だったはずだ。

 

目標がある人間は強い。僕は心の底からそう思った。

 

「夢に向かって努力しろ!努力を継続すればいつか必ず報われる」アメリカのアスリートや起業家達の定番の発言である。

とりあえず、いいこと言えばいいという感じで発言しているかと思っていたが、違った。

 

やはりそーなのだ。

 

常識的に考えても、目標に向かって失敗しても諦めずに必死に努力をすれば、いつかは目標に到達するだろう。確かにその通りだと思った。

 

もし目標に到達できなかったとしても、ある程度いいところまで行けるはずだ。

 

今は努力と辛抱しかないと思った。

 

がんばれ長男!