自閉症の将来?

いわゆる一般的な人達より優れた部分を持ってる人や、一般的な人達とは違うものを持っている人。

 

動体視力が優れていて野球やボクシングで活躍する人や、IQが異常に高く神童と呼ばれる人。

長くしなやかで強靭な足を武器に陸上競技で活躍する人。超絶イケメンでダンスが上手い人もいる。

ういう人は羨望の眼差しで見られたり、尊敬されたりする。

 

しかし一般的な人達と違うところが身体の障がいだった場合どうだろう?好奇の眼差しで見られたり、敬遠されたりする。

 

可哀想と思われたり、同情されたりもする。

 

それならまだありがたい。

 

無視されたり馬鹿にされたり、酷い時は暴力の的になることがある。これは小中学校だけではない。

 

先月、ネットで話題になった東海地区のある企業も交通事故で足が不自由になった従業員に対して上司が暴力を振う動画が拡散されていた。さぼったり怠けたりしているわけじゃない。

他の大勢の人達より身体的に劣っている部分がある人をいじめるのは大人の世界にも存在するんだ。

 

特に自閉症アスペルガー、認知面の発達障がいや知的障がいなど脳に関連する部分に関して理解してもらえない人が多々いる。

 

理解していても家庭や仕事のストレスのはけ口の矛先が職場の障碍者に向く場合もある。

 

自分の息子はどうだろう? 小中といじめられて大人になってもいじめられるのか?

 

その可能性は大いにある。一見、体が大きく健康そうに見えても自閉症なのだ。

 

現在、大きな企業の大半はコンプライアンスを守ってる。ネットやメディアが発達したおかげで国民が厳しく監視しているからだ。労働基準監督署も目を光らせている。社員も沢山いるので助けてくれる人も中にはいる。もし問題が起きても会社は自社を守るために解決の方向に動くだろう。

しかしこれができない、行政の目の届かない小さな工場や清掃業などでは格好の餌食になる可能性が高い。(偏見と言われるかもしれないが、営業で数々の会社を見てきた僕は知っている。)

 

基本的に自閉症の人は会社を退職するという選択肢がない。退職という言葉が頭に浮かばない人もいれば、後がないと思い不安になる人もいる。

 

会社もむやみに解雇できない。

 

だからブラック企業に勤めたら倒産するか、定年まで苦労することになる。

 

僕は歳をとっていつかは死ぬ。予定通りであれば息子より早く。

 

不安や心配の中、死んでいくのは絶対避けたい。

 

今まで僕は長男の住める世界を模索していた。

 

サッカー?水泳?習字の先生にでもなるか?いろいろ探した。

 

そして、とうとう見つけたのがピアノ。そして格闘技だった。

 

今、ピアノは長男の生きがいだ。ピアノの世界で食べていくのは大変だ。

 

もちろん格闘技もだ。

 

しかしピアノも格闘技も彼の自閉症を理解してくれる世界ということだけはわかった。