長男、東京での試合

中学3年になって暴力を伴うイジメは無くなったが、物を隠されたり、席を外した隙に給食に物を投げ込まれたり酷い嫌がらせに遭っていた。

 

じいちゃんと僕は学校の先生に相談するつもりだったが、長男からやめてほしいと言われた。

 

2年生の時、いじめられた時に「親に助けてもらうなんて恥ずかしい奴だ」「ファザコン野郎~」と周りから笑われたらしい。

 

じいちゃんが、じゃあどーするの?自分で解決できるの?って言ったら、

 

彼は卒業まで我慢すると言った。

 

今までたくさん辛いことを耐えてきた。親として何ができるんだ。

あと少し耐えるしかないのか?もしどうしても、我慢できなければ転校という手段も考えていた。

 

 その頃、東京で行われるブラジリアン柔術トーナメントが1ヶ月後に迫っていた。

 

長男は出場を決めていた。

 

とにかく練習に没頭させた。少しでも学校での辛い思いを忘れてほしかった。

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練習は激しかった。繰り返される打ち込みに15分間ドリル(15分間入れ替わり立ち代わり相手を変えて戦う)スパーリングでも各上を相手によく頑張ったと思う。

鼻血を出したり唇を切って出血することも多々あった。

 過酷な練習に耐えた。そして練習が終わると仲間との雑談。これがすごく楽しいらしい。

 

そしていよいよ東京での試合。

 

無差別級だったのでかなり大きいブラジル人が相手だった。

 

かなり激しい戦いだった。長男はここまでやれるんだって感動した。厳しい練習の成果だった。

 

しかし結果は、残念ながら判定負けで初戦敗退… ちょっと落ち込んでいたけど、悔いのない戦いだったらしく、数時間で笑顔が戻った。

 

帰りはおつかれさん会で秋葉原に行って、買い物して品川で居酒屋に行って大好きな串をたくさん食べて満足していた^ ^ 新幹線の中ではよく眠っていた。

 

また次の日から学校だけど卒業まで9ヶ月。それまで少しでも平穏に暮らして欲しかった。